もう2007年のルールが発表されました。そろそろアイデアを練り始めているところでしょうか。
いい成績を出すためには、いいアイデアが必要です。そしてそのアイデアを実現するための技術が必要です。そして、お金、設備が必要です。しかし一番なくてはならないのは、いいアイデアを考えて、技術を開拓、蓄積、維持して、お金と設備を効率的に、有効に使うことのできる、優秀な人間です。
毎年新入生としてRURに入ってくる人は、機械工作や電子工作、プログラミングに関してほとんど初心者です。たまに経験者もいますが、ロボコンに出るためのロボットを作るにあたってその経験が絶対的なアドバンテージになることはほぼありません。結局みんな入ってからいろいろなことを身につけて、いろいろできるようになります。しかし、その度合いは人によりけりです。つまり、成長スピードの著しい人もいれば、ほとんど成長しない人もいます。
どうしてそういう差ができるのか。生まれながらの才能の差というのも確かにありますが、そんなものは微々たるもので、結局どれだけ一生懸命に努力できるかで決まります。努力とはすなわち、自分のもっている力の何割を、1日24時間のうち何時間をロボット作りに割けるかということです。人の持っている100%の力は人によってそんなに違うものではありません。大事なのは、その100%を何にどれだけ割り振るかです。時間にいたってはいうまでもありません。どれだけ割くかはその人次第です。所詮サークル活動ですから、学校の勉強とちがって、どんなに適当にやろうとどんなにがんばろうとその人の勝手です。つまり冒頭で書いた「優秀な人間」とは、自分の中でロボット作りに対する、労力および時間の優先順位の高い人のことをさします。
ロボコンで勝つための一番の近道であり、確実でもある方法は、優秀な新入生を組織に入れることです。国内の大学およびABUで他の国と力の差ができるとすれば、それは予算や設備環境ももちろんあるでしょうが、一番大きいのは優秀な人間がどれだけいるかだと思います。
今回ABUで見てきた他国の学生、とりわけ決勝トーナメントで上位に進んでいるチームのメンバーを見たり話をしたりすると、彼らがどれだけロボコンに対して一生懸命になっているかがよくわかりました。一人一人の一生懸命さの度合いでは負けていなくても、一生懸命な人の数では負けているなと思いました。
今回3回目の優勝を果たしたベトナムは、国内大会の参加チームが日本の10倍です。仮に日本で書類選考応募校がすべて本戦に出場できたとしても4倍あります。つまり、それだけロボコンに対して一生懸命な人が多いということです。母集団が多ければ優秀な人が集まりやすいのも当然で、これは、毎年コンスタントにそこそこの成績を出している中国にもいえます。
で、我々にできることは4月に勧誘をがんばることです。でも、悲しいかなうちみたいな小さい大学でもサークルは山ほどあります。おまけに我々と同じように機械科の支援を受けてもの作りをやっているサークルも我々の他に3つもあります。そんな中で優秀な人間を引っ張ってくるというのもなかなか骨の折れる話です。日本のロボコン人口がベトナムなどに比べて少ないのは、こういった事情も大いに関係しているはずです。
kita
ABUロボコンの放送を見ました。
お疲れ様でした!!!
とってもかっこよかったです。
来年もがんばってくださいね。
期待していますっっっ