国際ロボット展2015に出展しました

農業ロボット班、リーダの金重直樹です。

12月2日~12月5日まで東京ビックサイトで開催された「iREX国際ロボット展2015」の「農林水産省ブース」に農作業用パーソナルモビリティを展示いたしました!初?の国際展示会への出展ですね!ここではモビリティの概要を簡単にご説明いたします。

マシン全体画像

モビリティの外観です。他のパーソナルモビリティとは違い、足回りはクローラタイプになっているのでオフロード路面でも走行できます。20度の傾斜路面でもスイスイ登ります。また、椅子が左右に回転するので農作物の方向を向いて作業をすることができます。

操作パネル

搭乗者の右手側についている操作パネルです。写真中央の大きなジョイスティックでモビリティを操作します。写真右側のLCDには現在時刻、気温、湿度、搭乗者の脈拍が表示されます(脈拍は耳たぶにつけるセンサーで測ります)。

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気温、湿度、脈拍の情報は、離れた場所にあるスマホやパソコンに転送することができます。気温が高い場合や、搭乗者の体に異常がある場合は警告を送り、早期に危険を知らせます。毎年、農作業中に熱中症になってしまう農業従事者の方はかなりの数に上るためこのようなシステムは非常に重要です。

収穫カゴと選別機構

今回はトマト収穫用のアタッチメントとしてモビリティ後部に収穫カゴと、トマトの大きさを選別する機構を装着して展示しました。農業現場において、収穫した作物は数十キロの重さになってしまい手で運ぶことは非常に重労働です。こんなときもモビリティで一緒に運んでくれたら大変楽になります。また、作物ごとのアタッチメントがあれば様々な農業形態に適応できるのではないかと考えています。

 

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このモビリティは足の不自由な方だけでなく、農作業に従事するあらゆる方に使用していただけるのではないかと思い、製作しました。農“業”だけではありません。例えば、趣味でやっている家庭菜園や、アミューズメントとしてのイチゴ狩りや葡萄狩りなどの果樹園、もしかしたら建築・土木の分野にも応用できるかもしれません。今回の展示会期間中にTV局や新聞社から取材をしていただき、その番組や記事を見て、わざわざ我々のモビリティを見に足を運んでくださった方が本当にたくさんいらっしゃいました。その方々から「売っているのか?」「はやく販売して欲しい」「今展示している試作品でいいから売ってくれ」等々、予想以上の大きな反響で大変驚いております。それだけ大きなニーズがあるのかもしれません。我々はサークルなので製品化は難しいですが、今後とも社会の役に立つロボットの製作をしていけたらと考えています。勿論、学生ロボコンも全力でいきますよ!!!