ABU2006感想その4 ~ベトナム戦で何があったのか(手動機編)~

くにmです。


面白おかしい珍道中の話より、まずやっぱり反省はしなきゃですね。


 


ABUでピット内にいた手動機の担当者は僕一人でした。もろもろの事情から電気・プログラム担当のOタンがメンバーからはずれ、組み立てや配線などを一人で行わなくてはなりませんでした。


まあそんくらいならできますよ。


でも回路周辺でトラブルがあるともうお手上げなんです。


そしてトラブルが起きました。


振り上げたアームが降りない・・・。それが時々起こるからタチが悪い。


結局原因がはっきりしないまま、誤作動しないことを祈りつつ予選リーグに出ることに。


しかし起きました。アームが降りない。


仕方なくその場でリセットをかけてアームの上下位置を再設定。この操作をコントローラでできるようにしておいてよかった・・・。


SIAP(Vタワー)を決めたものの、タワーができたのは2分40秒ぐらいでした。


 


その後突き止めた原因はどうもコントローラとメイン基盤とをつなぐコネクタの接触不良。


Oタンのいる応援席とピットを何度も往復し、忙しい合間を縫ってキタクンにも診断を仰ぎ。


二試合目は接触不良がおきないようにソロリソロリと操作して何とか事なきを得ましたが、予選リーグは二試合ともヒヤヒヤものでした。


 


 


しかし次はソロリソロリなんて言ってられません。なにせベトナムですもの。


試合まで数時間ほどあると知って、キタクンに直してもらうことに。


 


そして対ベトナム戦。


この試合、手動機はまず相手の邪魔をしに行く事になりました。始めにブロックを掴んだら相手のブロック置き場周辺にそのブロックを置き、動きを封じてしまおうという作戦。


ただこの時点で、ベトナムが手動マシンに進路上の邪魔なブロックをどかすためと思われるファンがついていることは分かっていました。どうなんだろう・・・。


ともかく試合スタート。


この試合、始めの数秒、すなわち飛脚が得点なり妨害なりをする場面を見た記憶がありません。いままではいつも飛脚の動きを横目で見ながら(たいていニヤリとほくそ笑んで)安心してタワーを積みに行くのですが・・・。「いつもと違うことをする」という焦りがあったのかもしれません。


そして予定通りブロックを持って相手のブロック置き場へ。


相手が始めの四つを積む間にこちらの妨害ブロックを設置。


ここで一つ迷いが生じました。


ABUでは手動機にもファンを搭載しました。多くのチームがフィールドから自動マシンがファンを回してくる対策として、ブロックを横向きに積みます。手動機がファンを持っていればそれを横から倒すことができます。


見ればベトナム手動機もブロックを横向きにしようとしています。


これを倒していくか否か。


結局時間を気にして何もしないままその場を離れました。


しかしこの時点でかなり時間をロスしていました。


 


ここからはいつものタワー作りのはずでした。


しかし始めの3つを積んだところでふと会場を見回すと、スカイブリッジに得点ができていない・・・。


・太郎がベトナムの竿に引っかかって得点できない


・ベトナムは一点得点ゾーンに得点している


・モアセンサはファンを回しているがタワーを倒せていない


・点差はおよそ10点


ここからもし逆転できるとしたら・・・


タワーの完成と相手タワーの倒壊を両方しなければ勝ちはありえないと分かってしまいました。


それがいけなかったのか、焦りが出ました。


次のブロック二つを積むところで、タワーへのアプローチに失敗。いったん離れて場所を移動してもう一度タワーに接近しなければなりません。しかしブロックがタワーに触れてハンドから落ちかけてる・・・。


・・・ハンドを「握った」つもりでした。


しかしハンドを開いてしまい・・・二つのブロックは落下。


国内予選、ひいては去年から通算しても初めての失敗でした。それもとびっきり痛恨の。


あとはもう「あがき」でしかありません。


太郎が落としたブロックを拾って得点。


そうだ、相手のタワーを倒さなきゃ・・・と思って移動を始めたところで終了の笛が鳴りました。


 


 


日が経つにつれ悔しさがどんどん膨れ上がっていきます。今なお。


あせってしまった自分に。


試合の途中にして負けを悟ってしまった自分たちに。


圧倒的でないにしても確かに存在する力の差に。


 


 


このやりきれなさは後輩には味わって欲しくないな~。


つまり優勝しろよと(笑)。


 


 


くにm@中間発表直前になぜか飲み会